家に着いたのは11時半くらい。今年はなぜ山梨ではなく横浜の実家かと言えば、祖母の身体の具合が暮れから急によろしくなく、山梨に帰れなくなってしまったため、こちらに集まることになったのだ。山梨だと正直言って参加がつらかったので、その点ではよかった。3月の結婚式以来の再会となる広島在住の叔父もこちらに来ていた。体調を崩した際にちょっと入院していたという祖母は、最近は回復していたらしいのだけど、ちょうど昨日からメヌエル的なめまいを起こしてしまったとのことで、やはり調子は思わしくないようだった。祖母と言えばとにかく闊達なイメージしかないので、ソファーから立ち上がらない様は割とショックだった。
数の子とか黒豆とかかまぼことか筑前煮とか海老とかレンコンとか、わが家は「おせちはおいしくないからやらない」という方針だとばっかり思っていたら、意外と食卓に並んでいてびっくりする。そして「毎年こうだった」と母から言われ、そう言えばそんな気もしてきたのだった。重箱に入れないものだから、なんか普通のおかずだと思って食べていた。そうかー。いちおうそれっぽいことやってたのだな。それらをおかずに、叔父は飲まないので僕だけビールをちびちびと飲む。元猟師の祖父やら田舎のおっさん丸出しの義父やらのいるファルマン家と較べ、わが家のおとなしいこと。
しばらくして姉一家もやってくる。姉と姪とはひと月ぶりくらい、義兄とはやはり結婚式以来だ。姪は相変わらずおもしろい顔で、姉にそっくりだった。そしてよく食べる。リンゴを両手に持って喰っていた。あと叔父がシュークリームをすごい食べさせていた。大叔父っていうのはやはり無責任に小さい子に食べものを食べさせるのだな。はじめのうちは「皮だけな」などと言い聞かせてあげていたのに、後半はかなり皮にカスタードクリームを付けて与えていた。
食後、持ってきたデジカメで集合写真を撮った。セルフタイマーを使って全員で写る。我ながらこれはいかにも親戚の中における叔父っぽい役目だなと思った。もちろんこんなことをしたのは初めて。なにしろ近いうちにちゃんとした検査をするらしいが、祖母は大きな病気である可能性が割と高いらしい。今年は横浜でみんなで集まれてよかったかもしれない。