精子の本を読んで、受精の奥深さに驚嘆する。
受精マジですごい。精子の旅路についてきちんと知ると、人生観が変わってくる。
受精までの精子の旅路はあまりにもドラマチックなので、流れを朗々と語ればそのまま落語になると思う。すごくよくできた物語なのだ。
女性の身体は基本的に進入してきた精子に対して敵対的なのだけど、ある段階までクリアしてきた精子には急にご褒美を与えて、カルシウムの一種により精子を超活性化させるのだそうだ。それまでヘロヘロヘロ、と鞭毛をそよがせていた精子はそこで急激なパワーアップを果たし、グオオオオオ、と鞭毛を激しく振るわせ、ラストスパートを始めるのだという。
感動する。やっぱり人生は喜劇なのだな。悩むけど挫けないのだ。
つらいときは精子の超活性化のことを思い出せばいいのだ。僕らはみんなカルシウムの一種によってグオオオオオと鞭毛を激しく振るわせた結果として誕生したのだ。実に無様で愛しいじゃないか。思わず微笑まずにはいられない。