2009.11.24

  ファルマンが僕の似顔絵を描いて、描いた結果「それは俺じゃなくて大神先生だ」ということになる。妻の描いた僕の似顔絵は僕ではなく、むしろ僕の作ったキャラクターのイラストであった、という気持ち悪い構図。もっとも大神先生と僕に外見的な違いはなく、差異は陰嚢に神様が棲んでいるかいないかという点である。
 それで興に乗ったので、一緒に中埜新も描いてもらう。「新はすぐに服を脱いじゃう頭の弱い子で、まごころ組だから夏服はポロシャツ。あとヘアピン着けてる」とリクエスト。なにも言わなかったのに胸には宇佐木学園校章を置いてくれた。理解力のある妻だなあ。
 それからこのやりとりは、ファルマンが適当に女の子を描き、完成したそれを見て僕が「それは1年おもいやり組の福田えれなだね」などと、頭の中にあるイメージと結びついた女の子を特定する、という遊びに進展した。割といつものことだけど今回のこれは特別、われわれ夫婦における閉鎖性の強い遊びであると思う。でもできればズイズイズッコロバシみたいに広まればいいと思ったので、一般化しやすそうにこの遊びに、「ピョンピョン」と名前をつけてやる。
 ふたり1組で、一方の人は架空の世界で学校を経営し、女の子を60人くらい創造しておき、もう一方が適当に女の子のイラストを描いて、エア理事長のほうがそのイラストを見て、60人のうちの誰であるかを特定してゆくゲーム。それが東北地方の一部で昔から行なわれていたとされる遊戯「ピョンピョン」です。かつてその地方では、囲炉裏に集まって毎夜のごとく家族みんなでピョンピョンが行なわれていたそうですが、今では過疎化が進んだため文化が失われてしまい、2009年現在やっているのは東北地方に縁もゆかりもない、東京に暮らすとある夫婦のみだといいます。