2009.11.23

 ファルマンと久しぶりにデートをする。買い物とかじゃなくデートらしいデート。目的地は鎌倉。ファルマンはもちろん初めてで、僕もずいぶん久しぶり。たぶん小学生以来だと思う。
 天気予報の週間予報が相変わらず当たらず、午前中は雨のはずがずっと晴天だった。珍しく予定とかを立てるとどうしても週間予報を気にしてしまうけど、まったく当たった試しがない。そんなわけで絶好の行楽日和。勤労感謝の日のデートが晴天であたたかかったのは、精神的になかなか気持ちがいい。普段の労働がちょっと報われた気がした。
 鎌倉へは東京から横須賀線。50分くらい。途中の横浜らへんで座席が空いたのでよかった。窓からの陽射しがポカポカと背中に気持ちよく、ファルマンも僕も行きなのに早くも寝た。
 正午ぐらいに鎌倉駅に降り立つ。大賑わいだった。
 まずは小町通りを通って鶴岡八幡宮に向かう。小町通りはいかにも観光地の商店街で、気分が盛り上がった。ファルマンなんて出雲の子なのに勾玉のネックレスとか買っていた。よく分かんないけどそれってあなたの地元が本場なんじゃないの、とちょっと思った。
 小町通りを抜けて右に進むと大きな鳥居が見えてきて、鶴岡八幡宮だった。
 しかし入ってみると鶴岡八幡宮は割と地味で、出雲大社の大きな注連縄みたいなエンターテイメント性は一切なく、ただの盛況している普通の神社だと思った。それでも階段を上り、お賽銭を入れて参拝。おみくじもやる。結果はファルマンが吉で僕が小吉。文面には「持って生まれた清浄正直な心を大切にしなさい」と書いてあって、神に認められたような気がした。ああ俺は、この清浄正直な心を一生ねじ曲げることなく大切にしてゆこうと思う。
 鶴岡八幡宮を出て鎌倉駅に戻る。そこから次は江ノ電に乗って長谷へ。今回の鎌倉デートは、鶴岡八幡宮・由比ヶ浜・鎌倉の大仏という超ベタなルートなのだった。
 長谷駅からまずは由比ヶ浜へ。太平洋だー。ファルマンと太平洋を見るのは初めてだな……と思ったけど、実は違った。去年の9月に横浜で見ていた。そのときは整備された商業施設からだったからぜんぜん印象に残っていないけれど。それに対し由比ヶ浜は正しく砂浜。テンションが上がった。それで鶴岡八幡宮では勇気が出せず頼めなかったが、今回はさすがにもったいないと感じ、近くにいた人にツーショットの写真なんか頼んでしまう。まるで若い夫婦みたいだな。
 そのあと駅を挟んで反対側の高徳院のほうへ。これがまた割と距離がある。
 やっと着いて拝観料200円を払い中へ入ると、いきなりズドンと大仏。もったいぶらずにすぐにあって虚を突かれた。しかしこの大仏が、小学生の頃に来たこともあり、それ以来うすうすと感じていたことだが、あんまり迫力がない。なんかはっきり言って安っぽいと思う。威光みたいなものがびっくりするくらいにないのだ。ここまで来ると逆にすごいな、というくらいになかった。鶴岡八幡宮も鎌倉の大仏も、結構がっかりスポットなんじゃないかと思う。
 長谷駅に戻る途中で甘味処で休憩。クリームあんみつと抹茶でひと息。ここまで割と歩いたし、強い陽射しも浴びたので、思っていた以上に疲れていた。甘いものを食べてすっきりした。
 長谷駅から乗った江ノ電が、行きもだったが超満員。休日はいつもこうなのだろうな。きっと地元住人は休日の超満員の江ノ電を見てはケッケッケとせせら嗤うのだろうな、と思った。
 そんなこんなで鎌倉駅に舞い戻ったときにはもうヘロヘロ。おみやげを買いに改札を出るなどということもせずに、そのまま横須賀線のホームに直行する。横須賀線ではまたルートの3分の1くらいの所で座れたのでよかった。深く寝た。
 途中の池袋で鮨を買って帰宅。すっかり暗かったが、実はこの時点でまだ18時。なにしろ早く家に帰りたかったので、久々のデートも小上がりだ。
 今日は時間がゆっくり過ぎた。家で消しゴムはんこをやっている時間はあんなに早く過ぎるのに。人生を長くしたいのなら、デートでがっかりスポットにばかり行けばいいのかもしれない。
 まあ愉しかったですけど。でも疲れた。今日1日で5年分くらいデートをしたな、と思う。