2009.9.9

 今月の純粋理性批判2冊を購入する。まだ読んでないけど、非常に期待が持てない。ひとつはほぼピンヒロインのようだし、もうひとつは開始から5つ目までのイラストが、エロシーンじゃなかった。普通のティーンズ文庫の挿絵だった。これには怒りが湧いた。なんだそれは。舐めてんのか。エロじゃない場面になんでイラストが必要なんだ。そのイラストがあることによって、読者がどうなるというのだ。編集者の観念が本当に理解できない。
 もう本当にダメ。最近の純粋理性批判のダメさはすごい。猛スピードでダメになってきている。社会契約論が「えすかれ」でエロを追求している(失敗ももちろんあるが)のに対し、もしかして純粋理性批判はティーンズ文庫を目指しているのか。たしかに純粋理性批判のキャッチフレーズは「ちょっとエッチなライトノベル」ではある。それで一時期は「どこがちょっとだよ」とツッコミの対象にもなったろう。でもだからと言って、本当に「ちょっとエッチなライトノベル」を目指してもしょうがないじゃないか。ティーンズ文庫の安定した売れ行きを考えれば、その道はたしかに安全かもしれない。その足元はさぞしっかりと舗装されていることだろう。だけど実はその道には奥行きがないのだ。と言うか輪になっているのだ。同じ所をぐるぐる回っているだけ。ライトノベルというのは全体的にそうだ。あれは永遠に同じことをやる所。それに対してエロは、一時期の純粋理性批判ががむしゃらに邁進していたエロ道は、同じ道を下調べしながら慎重に進む社会契約論さえ寄せ付けず、ずんずんと圧倒的な興奮に満ち溢れていたじゃないか。それはまさに開拓であり冒険だった。前方には無限の可能性があって、きらきら輝いていて、僕は本気で純粋理性批判が芥川賞を取る日がやってくるだろうと確信していた。それがこんなことになるなんて、いったい誰が予想しただろう。哀しい。あまりにも哀しい。志があまりにもあからさまに消失してしまった。