2009.10.1

 ポッキーがないから代用したというだけのクッキーゲームが、吉住渉的な爽やかさを兼ね備えていたという点に、とにかく大学生たちの若さを感じるのだ。たまたま近くにあったから手に取ったものが爽やか。これすごい。うらやまずにいられない。
 あのあとクッキーゲームに対抗できる新しいポッキーゲームについて、26歳になった、もう10コ下が大学進学を考え始める時期に来ている僕も考えて、別にそのとき近くにもなかったのだけど、「サーモンゲーム」というのはどうかと思った。
 これはポッキーの代わりにサーモンの刺身を両端から食べ合うという複雑なルールのゲームで、唇とサーモンの刺身の感触が似ていることが要点のすべてと言っていい。
 さらに言うとこれは目隠ししてやることをおすすめしたい。それにより自分の唇に触れたのが相手の唇なのかサーモンの刺身なのか判らなくなるという効果が得られ、たとえそれが実際はサーモンの刺身であっても、<もしかするとあれは美代ちゃんの唇やったんやないんやろか>と、そのあと夜に家に帰って床に就いて寝る直前とかに思い出せる。そういう利点がある。
 だからまあいっそのこと、目隠ししてサーモンの刺身を自宅で食べれば、それでいいのだとも言える。女の子がキャッキャキャッキャしているパーティーっぽい音声をネットで探し、それを再生した状態で目隠しを着け、部屋の照明のスイッチとかを工夫して、サーモンの刺身を中空に吊り、そして試行錯誤しながらがんばって食べる。それで夜になって床に就いて寝る直前に、<もしかするとあれは美代ちゃんの唇やったんやないんやろか>と思えばいい。
 それがサーモンゲーム。