2009.7.23

 ベース音が子宮を震わすのが許せない。
 だってどう考えてもずるい。ゲームを改造してレベル99にして簡単にクリアするような、そういう種類のずるさだ。それをやっていいなら話は簡単だけどなんか違くねえ? ドーピングじゃねえ? と思う。俺たちの必死の努力とか完全に無視して、ベーシストはただ弦を弾くだけで、ろくにしゃべりもせず、こっちの数百倍の効果を得るのだ。絶対に許せない。
 そう言ったら世の中の60人のベーシストたちはコードを揃えてこう反論するだろう。
「じゃあお前も文章で女の子の子宮を震わせればいいだろう(Am)」
 違うのだ。ぜんぜん解ってない。文章を読むのが好きで、主人公に感情移入して、感動して、レビューを書いて、コミュニティに加盟して、「ダ・ヴィンチ」を購読するような輩は、嫌いなのだ。そいつらの子宮を震わせたってなんのメリットもないじゃないか。
 そういうんじゃなくて、中学までは体育会系の部活をやってて、高校生になってからはファーストフードでバイトしてて、けっこう電話帳には男子の番号も入ってて、気分がよくなるとキスくらいしちゃう感じのボーイフレンドが複数いる少女を、文化祭のライブに招待して、演奏を聴かせて、それで子宮を震わせたいのだ。わかりますか。
 だけど僕にはベースがない。君に聴かせる腕もない。
 そこで考えたのだけど、後世トーマス・パピソンの三大発明のひとつとされる発明品を発表するのだが、いま僕がこうして叩いているパソコンのキーボード、これのひとつひとつのキーの底にベースの弦を張るというのはどうだろう。これにより、キーを叩くたびに「ヴォーン、ヴィーン、ドァーン」とベース音が響き渡る。なんならネット上にアップされるのは文章じゃなくて、このベース音でいい。このベース音に合わせて光るパットの順番を覚えてどんな文章なのか読者は当てればいい。30点の回答をパスしてもういちど光の順番を覚え直します。10万円相当の金貨をダーツの矢と交換し、運が良ければこちらの賞品を獲得できます。
 ベースキーボード。はじめはジョークのつもりだったのだけど、意外と本当にいけるんじゃないか。もしも僕らの言葉がベース音であったならば。イフワーランゲッジイズベースパフォーマンス、ガールズオープンドレッグオブレッグ。女の子たちは脚という脚を開くだろうに。
 以上、僕の話でした。
 話はがらりと変わって僕の話なのだけど、僕は自分のブログを読み返すのが趣味なのだが、昨日はこのKUCHIBASHI DIARYの昔の記事を読み返していて、そうしたら「パピロー率」という言葉が出ていたので興味を引かれた(2008年8月26日)。
 「パピロー率」とは、女の子のブラウスからホック(ブラ)が透ける確率を表す数字だという。
 えっ、そうなんだ? という感じ。軽い驚きとともに、その言葉は僕の心にしっくりと入り込んだ。つい最近もそこらへんの、ブラウス越しに見えるホックのことについて書いていたけど、残念ながら「パピロー率」という言葉はすっかり忘れていたので、一切使用しなかった。でも使えばよかったな。あの日記のテーマはすなわち「パピロー率」だったんだ。
 二度とこんなことがないよう、puropediaに「パピロー率」の項を作成した。
 それにしても「パピロー率」か。科学の分野では、発見した概念に自分の名前をつけて、自分の名前が一生残るようにするけれど、この「パピロー率」は、女の子に関する事象における、それと同じ展開の可能性を示唆しているんじゃないかと思った。
 そして、名前が付けられる事象はもっとたくさんあると思う。過去のKUCHIBASHI DIARYとかを読めばいくらでも出てくる。これにひとつひとつ、「この単位はpurope」とか、「これをプロッペッパッピローニ現象という」とかいう風に、この誰にも踏み荒らされてない(ふたつの意味での)処女世界に、これから僕は無数の足跡を残してゆこうと思う。
 この功績により400年後にもなおこの学問でパピローは巨人として君臨し、パーピニズムは学者たちの主流で、しかしパーピニズムでは説明しきれない進化システムを補完する理論として、ネオパーピニズムの台頭もまた目覚ましくなってくるものと思われる。それでよい。一生懸命やりなさい。若き才能のある研究者のために、基金から賞金を出し、毎年ひとつの優れた研究を対象にパピロー賞を捧げようじゃないか。これでこの学問が活発になれば言うことはない。