2009.7.22

 興味がなかった皆既日食が、割と日本列島の広範囲で曇りだったようで、痛快だった。何週間も前から心待ちにして、専用グラスを用意して、なんなら自由研究のテーマにしてしまおうか、という感じだった小学生の落胆とかを考えると、ぞっくぞくする。大人になるとだんだんと他人の不幸をスカッと愉しめなくなってくるけれど、今回は久々にきれいに決まった。「愉しみにしていた皆既日食が曇りで見られない」って、すごく上質の、笑い飛ばしてよい他人の哀しみであると思った。そういう意味では皆既日食は愉しめた。でもやっぱり全体的には気持ち悪かったな。なんでみんな空を眺めて宇宙のロマンを感じようとしたりしてんの。卑弥呼とかの時代の人? もういまさらそういうのよしてほしい。支配者に心酔し、国益のための戦争に奮起しそう。こわいこわい。