お盆のファルマンの実家への帰省が愉しみでしょうがない。
最近は残りひと月を切ったそのことばかりを考え、日々を淡々とこなしている感じ。あまりに愉しみなので、終わったあとのことを考えるともうすでに寂しい気持ちになる。それほどだ。
一緒の部屋で寝ることになりそうだ、というのは前にも書いた。
今日それに加えて、「プール行くっていうのはどうだろう?」とファルマンに提案してみた。お義兄さん、もうあんまり下心とか隠さない感じになった。義妹の水着姿が見たい。そりゃ見たいだろう。いったい誰がそのピュアな感情を否定できるというのか。誰にも文句など言わせない。ファルマンとの付き合いはもう6年、ファルマンの水着姿を僕はいちども見たことがないが、このお義兄さんと来たらにわかにプール企画を猛プッシュし始めている。
なにしろ実際に体験する前から予見していることとして、この夏というのは、「僕の羞恥心の低下曲線」と、「義妹らの若さ曲線」と、「義妹らがまだ特定の男性を実家に連れてくるような感じじゃなく若者の男性は僕だけ曲線」が、きっと人生のなかでいちばんいい具合で配置される、皆既日食なんかとは比べものにならないくらいレアな夏になるはずなのだ。来年くらいになると、次女あたりが地元で作った彼氏なんかを家に招待するようになっていて、筋肉質で爽やかな彼は野菜も肉も気持ちよく食べる好青年で、僕の立場は完全になくなるはずなのだ。彼の輝きを前にしたら、僕が一同でのプールを提案することはまずない。むしろ友人とたまにサーフィンなんかもやってしまう彼を中心に自然に持ち上がってくるその企画を、僕自身が頑なに固辞し、中止に追いやるだろう。来年以降は僕はそういうキャラ。だからこそ今年を思う存分に愉しむほかないのだ。私にはもうあとがないのです。
ああ、想像するだけで甘美な気持ちなる。22歳と19歳の義妹の水着。ピチピチギャルやないすか。もちろん水着はビキニだ。もっともわざわざビキニなんて言う必要もない。女の子の水着はビキニしか存在しないのだから。ワンピース? なにそれウケる。