あまりにノーベル平和賞が欲しく、もしもノーベル平和賞欲しいで賞があれば、小泉元総理と張り合った末に勝てるくらいに欲しいので、日常でちょっといいことを口にしたりするたび、ファルマンに「これでノーベル平和賞もらえないかな?」と訊ねるのだが、この問いに対するファルマンの返事はいつも極めてクールで、クールと言うか、あまりに僕がノーベル平和賞ノーベル平和賞と言うものだから、若干うんざりしてきている感じがあって、そのうんざりしている妻の顔を見て僕は、妻ひとりの気持ちも平和にできず、むしろ掻き乱していてノーベルの平和賞なんておこがましいな、おっきな目標に捉われすぎて、本当に大事なものを見失っちまってたな、と反省したのだった。