ここ数日、暑さで参っていた。
日記を書くとか書かないとか、そういう話じゃなくて、生きるか死ぬかの日々だった。
起きて活動しているのがつらくて、いつでも倒れて眠りに落ちてもおかしくないような状態なのに、寝たら寝たで暑さによりひどく体力を消耗し、目覚めたらもうその時点からつらくて倒れそう──そんなんだった。そうするととうぜん体力も低下して、襲ってくるウィルスをやっつけられないということのか、異常にくしゃみが連発したりする。そして大量にくしゃみをしているとだんだん頭がぼんやりしてきて、なんだか(死にたいな……)とか思えてくる。
老人性うつ病というものがあって、これは老化によって生きるエネルギーが削がれ、日々について希望を持つことができなくなり、うつに繋がっていくわけなのだけど、だとしたらそれとおんなじ理屈で、「夏性うつ病」というものがあってもまったく不思議はないのではないかと思う。本当に、うつを誘発しそうなほどの絶望の日々だった。意識があること、ただそのことがつらかった。あなたのやさしさだけがこわかった。
なにしろ体力がないことにかけては同世代のトップクラスに位置すると確信する僕である。体力と言うか、身体能力全般がわりとない。「スピードはないけど持久力はけっこうあるよね」とか、「力はないけど意外とタフだよね」とか、そういうのも一切ない。全速力で走ると「踊ってるの?」と言われるし、もちろんそんな無駄のある走りが長く続くはずもない。腕の太さは体重40キロほどの恋人と同程度だし、昨日と今日で5度も気温の差があるとすぐに体調を崩す。とにかくやわである。肌がわりと黒いし、だれか人といるときは気丈に明るく振る舞うのでそんなイメージがないかもしれないが、本当はキャンディキャンディのように弱い子なのだ、僕は。キャンディキャンディって虚弱って設定だったかよく分からないけれど。