ファルマンが昨日の短歌を見て言う。
「あなたって本当にかわいそう。共学があんなものだと思ってるんだ。現実はね……」
もっとシンプルで、そんな華やかなものじゃないんだよ、と続くのかと思いきや、
「もっとチョー愉しいんだよ!」
これにはすごくムカついた。
「私みたいなクラスの端っこにいた地味な子だってそうなんだから、中心にいた子たちの愉しさと言ったらもう、とんでもないものなんだよ」
そうかー、と思う。
そんな気はしていた。共学高校の華やぎはシャングリラで、人生でいちどしか獲得のチャンスがないそれを放棄した僕の後悔は、もはや原罪とでも言うべき失敗なのだ。
「BiDaN」とか「samuraiELO」とかを興味本位で見ると、どちらかと言えば割と不細工くらいの男子高校生が、なんかけっこう彼女とか作ってる。ワイシャツの下に白じゃないカラフルなTシャツを着て、髪の毛をツンツンにして、学ランの下にパーカーとか着て、学校のショルダーバックをリュックっぽくして背負っていたら、共学に通う男子高校生はたとえかなり不細工であっても彼女ができて、普通に親が出掛けている日に部屋に連れこんでセックスするのだ。
でもこれは理屈に合っているというか、これまでcozy rippleの5年間の歴史でさんざん語ってきたように、女の子って基本的にエッチで、女子高生なんていうのはそれが特にで、割とすぐに男子の体に包まれたがる生き物だ。包んだことないけど、長い研究の結果そういう結論に至っている。そんな女子高生に対して、色のシャツを着たり髪の毛を立てたりするのは、「俺はお前のこと抱いてもいいぜ」的なアピールなのであって、動物が発情期には体の一部を変色させたり特殊なホルモンを出すのと同様に、アピールとして実に有効なのだと思う。
顔がよければもちろんそれに越したことはないのだろうが、しかしエロい女子高生の主目的はとにかく「包まれること」なわけで、なので顔は実際それほどは重視されない。むしろ目的から考えればあまり本気にならずに済む不細工くらいがちょうどいいとさえ言える。しかも色のシャツとか髪の毛を立てたりしているということは間違いなく軽い奴なわけで、相手も自分に入れ込むことなく、気軽に、互いに不特定多数のうちのひとりとしてセックスしてくれるに違いない。
ゆえに高校生はチャラチャラしていればしているほど、モテるのだと思う。
そしてそんな風にモテていると次第にオーラが出てきて、何十人も抱いたぜ的な自信も出てくるし、それが風格となって、何度もしつこくねだってくる亜矢先輩や有里先輩がやっと卒業した(まあ今でもたまに呼び出されてセックスさせられるんだけど。いわゆるセフレってやつ?)と思って安心してたら、なんか今度は今年入学してきた後輩からもせがまれて、マジ困る、ホント俺のチンポは1本しかねえし、睾丸もふたつしかねえし、そんな言われても無理だからね、週6とかマジきついし、本気でイモるし、みたいな、みたいなみたいな、そういう感じだと思う。
そういうのが共学に行かなかった原罪。
男子校で毎日ひたすら本格ミステリばかり読んでいた原罪。
共学短歌は原罪を詠むもの、とか言うとちょっと格好いい。またぜんぜんフォロワーが出ないうちから研究面まで自分で賄い始めた。まあフォロワーなんて気に入らないからいいんだけど。
そんなわけでもう、名称も「共学短歌」でいいや。
共学短歌3首。
週6はマジできついし悪ぃけど今日は勘弁 指で勘弁
ウチ マジで先輩のこと好きじゃけん一糸纏わぬ体育倉庫
このあいだ原先輩の彼女さんに誘われてマジ イモって逃げたし