2009.6.15

 体調を崩していた。
 労働中から発熱と寒気を繰り返し、ヘロヘロになって帰宅。
 体調を崩すと何が嫌って、そのことをファルマンに伝えた時にファルマンが声を荒げるのがすごく嫌だ。なぜ俺がつらいのにお前に怒られなければいけないのかと思う。でもしょうがないので伝えたところ、意外に怒らず普通に心配とかをしてくれたので、ああこの子も成長したな、と思った。
 でも実はそれは最初だけで、ファルマンはあっという間に情緒不安定になり、泣いたり喚いたりを繰り返し、すごく面倒臭くなる。お粥を所望したら、怨嗟の言葉を吐きながら見たこともない調理法で作り、自分は「食欲がなくなった」とか言って用意していたものをろくに食べない。最低だ。僕はファルマンが体調を崩したとき、ちょっとやり過ぎじゃないかと思うくらいに自分の食事を充実させる習性があるのだけど、この「お前は体調を崩しているだろうけど俺はすげえ元気でしあわせだから安心しろよな」アピールってすごく尊いような気がする。気がするだけで、まだファルマンにそれをされたことがないので、されたらされたでやっぱりムカツク気もしないでもないのだけど、とりあえずファルマンが面倒臭いのは紛れもない真実だった。それで熱でやられているはずなのに僕の頭は割と理路としていたようで、ファルマンの日記によれば「君は心配している自分が楽しくなってるんじゃないか」と、的確な皮肉を口にしもしたらしい。自分の身体を御せない状態で妻に泣かれたら、そんな風にも言いたくなろう。