モノマネが得意なファルマンの最新のレパートリーに、純粋理性批判ヒロインというのがあって、「幼なじみの正統派ヒロイン」と「妹的な甘えんぼヒロイン」と「素直になれないツンデレヒロイン」を次々に演じるのがおもしろい。もちろんファルマンは純粋理性批判のことを完全にバカにしていて、少女たちから母乳が出たりすることをひどく揶揄したりするのだが、それを差し引いても愉しめる芸だ。もっとも「ファルマンが純粋理性批判ヒロインのモノマネをする」という芸のおもしろみを感じるには、「人間ごっこ」と「2次元ドリーム文庫」のどちらもを日常的に読んでいる必要があるため、あんまりその条件に当て嵌まる人がいなそうなのが残念なところ。