2009.2.21

 労働から帰宅したら、家に新しい座卓がやってきていた。
 これまでリビングで使用していた座卓、これは僕が実家から持ってきたものなのだけど、それを先日和室へ移動させたのである。和室はダブルベッドを購入して以来、寝る用途がなくなってからはまるで利用していなかったのだけど、ここ最近の結婚式準備のための書いたり切ったりの作業が、リビングをかなり散らかし、食事に支障をきたす(リビングにはダイニングテーブルもあるが、食事はもっぱら座卓でする)ため、これはいけないということで和室に座卓を持っていって作業部屋ということにしたのだった。そのため座卓のなくなったリビングには、ファルマンが学生時代のひとり暮らしで使用していた座卓を、押入れから引っ張り出して置いてみたのだが、これが大型スーパーで5000円くらいで買ったという安物で、以前この上で文字を書いていたら脚が揺れ、「ありえない!」と叫んで僕が押入れにしまったという代物で、もう本当に醸し出す全体の雰囲気が貧乏くさく、キッチンで料理を作り、ファルマンに「配膳してー」と呼びかけリビングのほうを振り返ると、そこにある座卓の貧相さにへなへなと力が抜け、「そんな机の上においしい料理が乗っかるわけねーじゃねーか!」と怒り出したくなる、というそれほどのものだったので、これはいけないということでちゃんとしたのを買うことにしたのである。先日ちょうど祖母から結婚祝いをもらっており、せっかくだからそのまま全額貯金するのではなく、なんかしら物品を買うべきだろうという気持ちもあり、それなら結婚祝いで座卓を買うなんて非常に真っ当な感じなので、ここまで来ればもう迷いはなく、しかもネットで見てみたらちょうどこたつ付き座卓が冬物処分で安くなっていて、これはラッキーということで注文したのだった。
 それが今日届いたという次第。
 かなり吟味して選んだそれは、黒の長方形の座卓。せっかくなので長方形にしてみた。長いほうの辺には余裕でふたりが座れる大きさ。パーティーなどで6、7人のお客さんが来ても難なく対応できるサイズ。まあ6、7人のお客さんは来ないんだけど。とりあえず今晩は感動しながら、ファルマンと長いほうの辺に横に並んで座り、チキンカレーを食べた。カレーだけはファルマンのほうが僕よりもうまく作る気がする。