2009.1.23

 帰宅して夕食を終えたあと、上の義妹とファルマンが電話で話していた。内容を聞いたところ、義妹はまたバイト先の社員の家で何人かで集まって遊んだそうで、その集いに義妹は、共通の趣味を持つ人に見せようと、ジョジョのフィギュアを持っていったらしいのだが、以前に米粒つけあいっこをした男性社員が、その人形を義妹の手から取り上げると、あろうことか自分のズボンの股間部分に入れ、取り返そうと手を伸ばした義妹に向かい、「セクハラだー」と叫ぶ、というような、そういうきゃっきゃきゃっきゃがあったそうだ。
 なんなのだろうか、その共学のノリは。高校が男子校だった僕がついぞ味わわなかった、人生の掛け替えのないなにか、それが豊潤に含まれたエピソードだと思う。米粒つけあいっこほどの衝撃ではないが、ボディーブローのようにじわじわと、これも効いてくる。
 いったい義妹らは僕にどれほどの「MINORANAKATTA★AMAZUPPASA」を痛感させるのか。「それが本当のジョジョ勃ちってかー」なんてことをファルマンに呟いて呆れられることくらいしかできない僕を、どれほど惨めにさせれば気が済むのか。
 逆に義妹らのきゃっきゃきゃっきゃのすべては僕へと回帰する、僕にこのやるせなくも誇らしい気持ちをもたらすためのプレイなのではないかと思えてくる。