2009.1.20

 新刊の純粋理性批判を読んでいたら、主人公のいちどの射精が4人の膣にまたがっていて、それ自体はもはや目新しい手法ではないのだけど、その4人ともの子宮がそれぞれ精液で満杯になったとあったので、それはすごいなと思った。「子宮が満杯」というそれが実際どれほどの容量なのかは分からないけれど、とにかくまあ尋常ではないだろうと思う。しかも主人公は4人の子宮を満杯にし終えたあと、その射精を継続させたまま、最後は虚空へとぶちまけ、4人のヒロインの体躯を白く染めさえしていた。もう、とにかくすごい、としか言いようがない。2ページの中に、5回シャノマトペがあった。みんなシャノマトペが好きすぎて、回数が増えるのはもちろん、1回ごとの文字数も増える傾向があり、最終的(たぶん60年後ぐらい)にはシャノマトペが遂にそれ以外の文章の量を超えてしまい、宇宙はビッグクランチへと転じるのではないかと言われているのだが、だとすればこれはその流れを推し進めた1冊だと言えるだろう。バトル系少年漫画が強さのインフレを起こすように、純粋理性批判もまた射精バブルの時代を迎えるのだろうと僕は予測する。
 この文章が末永くネット上に残り、未来の研究者たちに驚嘆されますように。