2008.10.19

 姪が生まれてひと月が経過し、これまで実家で暮らしていた姉も、そろそろ自宅のほうに戻ると言うので、その前にファルマンとともにもういちど会いにゆく。今回は祖母も来ていた。
 姪は、生後1ヵ月なので、僕はあんまり変化が分からなかった。周りの人間は「太った」とか言うのだが、赤ん坊の特徴って本当に分からない。どっちに似ているのかも相変わらず判らなかった。どちらにしろ相変わらず割と大人しい子だ(話によると昨晩はぐずっていたそうだが)。
 途中で一同のいるリビングで、姉が普通に母乳を与え始めたので驚いた。もちろん僕はその流れを察知して、その間はネット画面のほうなどを見つめ、そちらの様子は決して見なかったのだけど、10年ぐらい前、ともに思春期を経てきた姉が、「そういう風」になった感じというのは、なんか非常に感慨深いことだと思った。そんなに自然なら、僕も別に「ああ、あげてるなあ」みたいな感じで、ナチュラルに眺めればよかったのだろうか。「母となった姉の授乳」というのは、ものすごく微妙な位置にある現象だと思う。
 いや、でもやはり見られない。僕ばかりが未だ思春期なのかもしれない。