cozyripple内に密かに新しいページを作る。トップからリンクなどはまだ置かず、とりあえずここにだけそっと提示する。その名も「いっぱい出た物種(仮)」。
見てみると一見意味不明の文字群が連なっているわけだが、ここに「純粋理性批判」と「シャノマトペ」というキーワードを提示すると一気に謎が解けると思う。
解けると思うと書いたが、あんまり解けないかもしれない。考えてみればそのふたつのキーワードとも僕が勝手に使っている用語で、前者はキルタイムコミュニケーションから出ている二次元ドリーム文庫のこと、後者はそのレーベルの特長である射精のオノマトペを指す造語だ。
つまりこれはどういうページかと言うと、「射精が何分間も続いた」というような表現がしばしば見受けられる純粋理性批判の精神に則り、延々と続く射精の描写をただひたすらにやってゆこう、というページなのである。
おそらく1行で経過時間は10秒ぐらいのものだろう。なので現在のところ9行で、約1分半。1分半の射精は現実的には小便をも超越した大記録だが、純粋理性批判的にはまだまだ序の口で、新しい世界の扉はまるで開けていない。
やってゆく上での目標として、「普通に考えたらぜんぜん射精の描写じゃないけど、なんか言われてみたらなるほど射精かも」的な、そういう効果を目指してゆきたい。
おそらくは行が進むに連れてこのページは、詩や散文となってゆくのだろうと思う。400行目あたりではきっと空の美しさや鳥の囀り、季節が巡ることへの感謝などを綴っているに違いない。
文字表現におけるどこまでが射精なのか。
その疑問を僕はこのページで、掘り進めるのでは決してなく、むしろその問いからどんどん浮遊してゆきたい。途中から読んだ人間には単なる日記にしか見えないけど、初めから読んでいる人間にとってはたしかにそれは射精であるというような、読者にそんな高みを提示できたらいいなと思う。そして700行目ぐらいでみんな真理に到達してほしい。
この世に射精でないものなどなにもないということ。
この世のすべての物事は宇宙の射精なのだということ。
おそらく300年後ぐらいの修行僧たちは、1300行目ぐらいから漢字の連なりになってゆくだろうこのページを経典とし、それを繰り返しぶつぶつと読み上げながら山に篭もるようになるのだろうと思う。思わない。ちょっと思う。なんとも言えねえ……。