2007.8.4

 8時半くらいに起きてリビングへ。お母さんと妹ふたりとの久々の対面。ちなみに県知事は出張ということで、本日の午後に帰ってくるのだそうだ。
 朝ごはんを食べてもそもそと過ごす。持参したおみやげ(ビスケットとかタルトとか)を食べつつ、上の妹とともにスーパーファミコンをしたりする。こんかい下の妹は受験生ということでなかなか前回のようには遊べず残念なのだった。「義妹夜陰遨剥開皮膜牢薫芳懐湿潤甘脆夏葡萄」と漢詩にまで詠んだというのに。
 そうこうしているうちに昼時になり、車を貸してもらって近所のパン屋へお使い。出雲の道路は土建屋さんのおかげで必要以上に整備されていて、走っていて気持ちがいい。信号が基本的に赤とか青でなく真っ昼間から黄色の点滅なところもすごいと思う。
 パンを食べて再びもそもそしていると(僕らは割ともそもそすることだ)、東知事が帰宅した。約4ヶ月ぶり。このとき改めて思ったのだが、ホームでいちど会って酒を飲んでおいて本当によかったと思う。この状況で初対面だったら相当に精神的にプレッシャーだったに違いない(と言うか来なかったかもしれない)。
 午後は夕食の買い物がてらドライブ。ブックオフとかユニクロとか行く。あんまりやってることがこちらと変わっていない。かと言って「なにして過ごそうかねぇ」とつぶやいたところお母さんが薦めてくれた「松江城とかは?」というのにはまるで気持ちが動かされない僕らなのだった。ちなみにブックオフでもユニクロでもなかなか収穫がありましたよお母さん。
 夕食の買い物はイオン。せっかく島根なのだから話題(僕と恋人の間で)のホックに行ってみたかったのだが、恋人の驚くほどの土地勘のなさの前に諦める。駐車券や満員といった概念が存在しないらしい駐車場に車を停め買い物。肉やら刺身やら酒やら、買い込む。
 帰宅して、夕食の前に犬の散歩。相変わらずの母犬と息子犬。家からすぐの、2年前から一体なにが進んだのか分からない工事現場脇の土手を歩く。前回も感動したがこれが本当にすごい。軽く地平線の世界。地平線に真ん丸くて赤い夕日が落ちていった。阿呆か。思わず息子犬の引っ張りに乗じて全力疾走とかしてしまう。気持ちいいじゃねえか。
 ちなみになんとも幸いなことに今回ここの草が刈り取られたばかりということで、あのアレルギー性鼻炎は最後まで発症することはなかったのだった。ことなきことなき。
 夕食はおじいさんも呼んで総勢7名。多いなー。とりあえず肉と酒がうまかった。しかしこういうときの僕は、おもしろい話をするわけでもなく、酒に酔ってキャラクターが変化するわけでもなく、空気を読まずにどうこうするわけでもなく、気持ちよくたくさん喰うわけでもなく、実に中庸で普通であると思う。お母さんはあとで恋人に僕のことを「癒し系」と評したらしいが、要するにそれは「なんということもない」ということではないかとも思う。
 あっという間に1日が終わる。