洋間の段ボールを片付け、本を棚に並べる。前回の住まいで、「すでに読んだミステリはそれがどんなにおもしろくたって自分自身は絶対と言っていいほどに読み返さない」と学習したので、限られた棚スペースからそれらは弾くことにした。それらは15冊ずつごとに縛って押入れへ。その代わりに棚へ詰めたのは、これまでは部屋において流浪の民であった二次元ドリーム文庫や「non-no」、レシピ本などである。結局のところ頻繁に手にとって内容を照会するのはそういったものたちなのだ。恋人からは「二次元ドリーム文庫がさらっと並んでるのってどうよ」と苦言を呈されたのだが、交渉の末にようやく納得させることに成功した。そして並べてみたら(ああ、買い揃えているようでまだまだ欠けてるなあ……)と痛感したので、今後ますますがんばろうという意欲が湧いた。