だってセックスは点を競い合うものであり、オナニーは芸術性を競うものだ。前者が野球やサッカーだとしたら、後者は新体操やシンクロナイズドスイミングということになるのだと思う。
だとしたら、たしかに僕は世界屈指のエースストライカーだけど、たまにはボールをリボンに持ち替えてもいいんじゃないか、と思う。そんなときだってある。
そして新体操をしたい心持ちになっている僕に向かって、「新体操をやるくらいならサッカーをやりなさい」と言うのは、おかしな話だろう。それは芸術や人の気持ちを解せられない狭量な考え方だ。
女の子たちはちょっと、「精液が噴射される」という即物的な現象に気を取られすぎでありはしないか。結果として現われる現象が同じであろうと（スポーツで言うならば「メダルを獲る」ということになる）、サッカーと新体操、セックスとオナニーではそもそもの本質が違うのだ。
まあ女の子が「精液が噴射される」という一現象に固執してしまうのも、分からないでもないのだけど。