特に感動したのは、本文中の一節──「かわいい形であらわれる性欲だってある」だ。
これは非常にすばらしい言葉だと思う。
女子中学生と性欲を合わせることに拒否感を持つ人って少なくないけれど、常々そんなの間違いだと思っていた。女子中学生だって初潮が来て二次性徴を迎えたあとならば、とうぜん性的なことだって考えるはずだ。好きなクラスメイトと自分がキスする場面を思い浮かべるのだって、言うなれば性欲なのだ。
性欲という言葉からすぐにドロドロとした生々しいものをイメージし、それと女子中学生を結びつけて考えて拒否感を持つほうが、よっぽどいやらしくて気持ちが悪い。
だって──「かわいい形であらわれる性欲だってある」んだもの。かわいい形であらわれる性欲だって。
ビバ! かわいい形であらわれる性欲。
かわいい形であらわれた女子中学生の性欲──これこそ僕の求める至上の女子中学生文学だ。