フィギュアスケートのエキシビションを観ていて、エキシビションやりたいな、と思った。あれは非常によくできた一発芸大会だと思う。ショートプログラムやフリープログラムって、結局はエキシビションで落とすまでの前フリなのだな。そちらの成績上位者のみがエキシビションを披露する権利を得る、というあたりがその確信を深める。緊張と弛緩。ためてためてどーん。マジでがんばった奴だけがボケの破壊力を増幅させるのだ。
というわけでブログにもそういう大会があればいいと思う。
まずはショートプログラム。参加者は規定のキーワードを使いながら400字くらいで記事をうまいことまとめる。それを審査員が採点する。ブロガーは記事をアップしたあとはソファーに座って得点発表を待つ。ここで出遅れたとしても次のフリーで逆転はいくらでも可能だ。
フリーでも規定のキーワードを使いながら記事を書く。ただしフリーは文字数が増え、3000字くらいになる。なので実際のフィギュアのフリーと一緒で、確実に途中で退屈になることだろう。下手したら誰も読まないかもしれない。そういうときはたまに派手なジャンプを試みるとよい。ブログにおけるトリプルトウループがいったい何を指し示すのかは、それは各自で考えてもらうとして。
そしてそのふたつの得点を合計して、最終的な順位が決定する。順位上位者は晴れてエキシビションに出場だ。エキシビションでは完全になにをやっても自由で、ユーチューブを貼ったりしてもいい。これは浅田真央が実家の犬を抱いて演技したみたいな、そんな感じの飛び道具ということである。いっそ本当にそのときの演技の映像を貼ってもいい。
そういうブロググランプリ。ただしひとつ問題なのは、ブロガーって実は常にエキシビションのリンクの上を滑っている、ということだろう。わざわざ場を用意されるまでもなく、ブログはいつだってエキシビジョン。女の子は誰だってプリンセスなのよ。
つまり何が言いたいかと言えば、なんかたまにそういう企画が立てられ、腕に覚えのあるブロガーたちが集ってそれぞれが記事を書いたりするけど、そういうのって本当にウザいよね、ということだ。あれ? そういうことだったのかな。本当はただ純粋に、織田信成がとっても愉快でしあわせな気持ちになったってことだけが言いたかったような気もする。
そう言えば以前、「SNSなんかクソ喰らえだ」「フォロワーとかマジでキモい」といつものように管を巻いていたらファルマンが、「でもああいう場ができることによってコミュニティを作りたい目的の人はあちらに行ったから、ブログ界そのものは浄化されたのだ。そして私はそれをとてもいいことだと思う」と、マザーみたいなことを言い出し、その場では「ああ、俺の奥さんやっぱりキモいなあ」とだけ思ったのだけど、上に書いたような「腕に覚えのあるブロガーたちが集結してやる企画」みたいな、そういうのはたしかに純粋なブログ媒体ではあまり見かけなくなったような気がするので、キモ神様の言う通りでいいことなのかもな、ともちょっと思う。