下着が好きだ。おっぱいについてもさんざん書いてきたけれど、ホックとか、ショーツとか、ボニータとか、やっぱり下着についてたくさん言及してきたように思う。
ビキニが好きなのも、結局はそれが下着だからだと思う。パーリェ・ゾーカでも書いた。
「あのぅ先生、僕この前気が付いたんですけど」
「なんだ、言ってみろ」
「女の子の水着なんですけど、特にその中でもビキニ……あれって、おかしくないですか」
「どうしてだ」
「だってあれどう考えても下着じゃ──」
「おい! それより先は口に出すな!」
「でも先生、ダブルデートとかすると、友達の彼女が、彼氏の友達である僕に下着姿を見せつけることになるわけで、それってすごく背徳的じゃ──」
「うるさい! あんまり言うな! 女の子にかけてる催眠術が解けちゃうだろうが!」
ああ、本当に下着が好きだ。
裸って結局みんな同じような気がするし、乳首の様子で幻滅したりすることも多い。それに対し下着と来たら。街に溢れる何万もの下着の中から、女の子たちが自分のセンスでかわいいと思うもの、この色が自分には似合うだろうとか、実際に試着してみておっぱいの形に合うなとか、そういうことを判断して選び、そして服の下に着けて街を闊歩しているのだ。すばらしいじゃないか、下着。ピーチジョン的な下着のカタログには一切心を奪われず、僕が見たいのはJILLEのストリートスナップ的な感じでの女の子の下着姿なんだ、でもその企画は実現したらなぜか週刊大衆的になってしまう、ということは1年半前に書いた。
たぶん何万人もの裸を見たら飽きるに違いないが、下着だったらいつまでもいける。(ほほぉ、そのブラにそのショーツを合わせますか、なるほどねぇ)みたいな感じで、いついつまでも感心できるに違いないと思う。
こんなにも女の子の下着が好きなので、下着屋で働きたい。原宿の竹下通りの下着屋とかで働けたら、いったいどれほどの幸せが待っているだろう。そのグランドラインには、じょっちゅとじょっこに関するすべての謎を解き明かす、ひとつなぎの財宝が隠されているとか隠されていないとか。ああ、悩めるをとめごらに男視点でのアドバイスを差し上げたい。
でも既存の下着販売会社では、おそらく僕が店頭に立つことはできないのだろう。仮に採用されたとしても男子は裏方だ。裏方で、「男性社員の意見も取り入れた」的な感じで、開発に意見を挟むくらいがせいぜいだろう。実際そういうドキュメントを前に見たことがある。
僕がしたいのはそういうんじゃない。実際にお店にやってきた女の子に、マンツーマンで似合う下着を選んであげたいのだ。
だからと言って普通に僕が下着屋を開いても繁盛しないだろう。やっぱり下着を異性の店員に選んでもらうのって抵抗があると思う。と言うかそういうのに抵抗を感じない、羞恥心のないギャルっぽい子には店に来てほしくなくて、抵抗を感じる女の子だけを相手に商売したい。
そこで考えた。いま執事喫茶というのが流行ってるでしょう。そして喫茶店以外にもいろいろな業種でそういうのがあるらしいじゃないですか。そこで、あれの下着屋版というのはどうか。
つまり執事下着屋である。
客はお嬢様となって、執事に下着を見立ててもらう。これはいい。なにしろ、「お嬢様は下賤の者に裸を見られても恥ずかしさを覚えない」という例の法則があるだろう。女の子ならいちどくらいこれをやってみたいはずなのである。男子が湯浴みの世話をしてくれる女官になんの反応も示さないのをやってみたいように、女子も絶対に潜在的にその願望を持っている。この願望によって営業は実にスムーズに進行すると思う。うん、非常にいい。
ひとつ問題点があるとすれば、執事なんやら、みたいのに行くような女子はちょっとなあ……、という部分だろう。そういうのって結局は同人誌とか買う人が行くんでしょう? スカートの丈が長い人たちが行くんでしょう? じゃあダメじゃない。
男性店員がアドバイスをくれる下着屋に抵抗なく行けてしまうようなギャルは嫌で、執事下着屋で自己陶酔プレイに興ぜられるようなオタクは嫌で、結局のところ、普通の下着屋に行って普通に下着を選ぶ子がいい。そういう、下着選びにおいて男子の存在を一切挟ませない子が好みで、そういう子の下着選びを手伝いたい。この因果。どう生きればいいのだろう。