2008.12.18

 相変わらず義妹に想いを馳せ、そして勃起している僕である。
 そうだ、正直言って義妹に想いを馳せる僕は勃起するのである。でも勘違いしないでほしいのは、それは義妹とセックス的なことをしたいという欲求があるからではない。そうではなくて、この勃起は、そういう、単なる男と女として僕と義妹と捉えた場合、健全なものとなるそういう勃起ではなくて、もっと下卑た性質の勃起なのである。なんと言うか、様式美的な、不必要だが、あることによって全体が締まる、みたいな、そういう勃起なのである。
 だから逆に言えばぜんぜんいやらしくない。なんせただ勃起するというだけで、ぜんぜん方向性のない勃起である。ただ大きくなるだけなのだ。「鎮めてくれなくちゃ苦しい」などと言うつもりももちろんない。見やると、お義兄さんは何事もないかのように微笑んでいる。でも股間はたしかに勃起している。これはそれほどに、どうでもいい勃起ということだ。
 しかしどうでもいいからこそ広がる可能性というのもあると思う。お義兄さんがセックスを期待してたらその勃起は危険だが、セックスの待ち受けていないその勃起は、まるで動物園の檻の中にいるライオンのように、獰猛であればあるほどに愉快、むしろ眠ったままだと強化ガラスを叩いて起こしたくさえなる、それほどまでに愉しく平和的な勃起である。
 それゆえに、義妹たちの抵抗感も薄いのではないかと思う。まるでサファリパークで生肉を餌でやるように、レジャーを愉しめばよいではないかと思う。