そう言えばちょうど今週の「週刊新潮」で、現在の「新しき村」の取材ルポが掲載されていたので読んだ。なんとも言えない感じだった。白樺派とか新しき村の理想って、きっと突き詰めれば「悠々自適」と言うか、プラスもマイナスもない安穏とした精神世界で生きてゆきたい、もっとぶっちゃければ俺ら仙人みたくなりてえんだよね、みたいな感じだと思うのだけど、その理想と、「食べものを自分たちで作る」という結論が、ぜんぜんかみ合ってないのが哀しい。連休も取らずにせっせと農作業をして、狭いコミュニティの人間関係に悩んでいる村民たちは、はっきり言って理想ではぜんぜんないと思った。しみじみと難しいのだけど。