なかなか活動的な日曜日だった。
まず午前中に、近所にあるらしいのだがこれまでいちども行ったことがなく、どこにあるのかも分からずにいたスーパーへ、ネットで場所を調べてわざわざ行ってみる。僕は割とスーパーが好きだ。ちなみにこの炎天下のお出掛けは、当然ながら僕ひとりである。ファルマンは午前中なのでまどろみの中。そしてスーパーの感じは微妙だった。
お昼を食べて、しばらくダラダラ過ごした後、夕方になりファルマンと荻窪に出る。先日例の夫妻に教えてもらった、西荻窪のレンタルショーケースの店を見にゆくため。
しかしここで僕の中の悪い虫が騒ぎ出し、「西荻窪まで歩いてみようよ」と提案する。これが大失敗だった。どうも僕の中には「ひと駅は歩ける」みたいな認識があるのだが、やってみると意外と歩けない。ひと駅って、駅を設置するだけあって、やっぱり割と離れているのだ。別に迷ったわけではないが、かなりヘロヘロになった。阿呆である。しかも時間が6時半を過ぎてきたあたりから、「そう言えば店が7時までだったらどうしよう」という心配も出てきて、すっかり険悪なムードになる。こうして僕らのデートの頻度はどんどん下がってゆくのだ。
それでもなんとか西荻窪の町までたどり着き、店にも行き着く。7時3分前くらい。でも入店してカウンターの人に「時間は大丈夫ですか?」と訊ねたら「8時までだから大丈夫ですよ」とのことだったので、取り越し苦労だった。それでのんびりと店内を眺め、ほほうと感じ入った後、箱を借りるための登録を申し出た。借りられるのはだいぶ先らしいけど、とりあえず用件が済んでよかった。
そのあとファルマンは帰宅なのだが、なんと僕はもうひとつ用事があった。職場のメンツとの飲み会である。1日に用事がふたつあって、ひとつの用事で出掛けたあと一旦帰宅して家の畳のにおい嗅いで落ち着くことなくそのままもうひとつの用事に移行するなんて、まるで用事の上級者のようだなと思いちょっとテンションが上がる。
飲み会は9時から2時間ほど。ひたすらにビールだけ飲んだ。美味しかった。
ここで結婚のことを打ち明け、驚愕される。これまでは恋人がいることも話していなかった。
「あっ、じゃああのときのケータイの待ち受け画面は、彼女の写真か~!」と、例の同僚から、気付いちゃったぞ風に言われ、「……いや、彼女の妹の写真」と答える(ドン引きされた)。それと、彼女は本棚に二次元ドリーム文庫が100冊並んでたり、毎月「SEVENTEEN」や「Hana-chu」を通読したりすることを嫌と言わないのか、と質問され、別になんにも言わないよ、と答えたら感心された。えー、でも俺ミクシィやらないしユーチューブ観ないし、そういうのやる人よりもよっぽど気持ち悪くない人間だと思うんですけど。
飲み会はまあまあ愉しかった。日本酒を飲まなかったのでスカッと醒めてスポーティな感じ。
零時ぐらいに帰宅する。アクティブな日曜日でした。