下の句は後付なので割とどうでもいいのだが、「混浴」を「pee*pee*mur*mur*」に「歳時記」で邁進したときに例として掲出した、「セックスが混浴の奥に立ってゐた」という句が、自分の中であまりにもおかしかったので、こちらにも残しておきたくなった次第。
たまに詠むこの「奥に立ってゐた」シリーズは、もちろん渡邊白泉の「戦争が廊下の奥に立ってゐた」を元にしているのだが、はじめは「ブラジャーが廊下の奥に立ってゐた」とか「セックスが廊下の奥に立ってゐた」と割とまじめだったものが、いつしか「センパイが廊下の奥に立ってゐて橙色の股間の膨らみ」になり、「失恋が廊下の奥に立ってゐてそれでも渡すチョコなんだもん」になり、ついには「セックスが混浴の奥に立ってゐた」になってしまったわけで、その変遷がなんかすごいな、と思った。「戦争が廊下の奥に立ってゐた」でそれなりに感動した僕の心は、一体いまどこへ行っちまったんだ。