2008.6.15

 純粋理性批判のシャノマトペの行に付箋を貼る、という作業が、そろそろめぼしい作品に関してやり尽くしてしまってきていて、なんとなく物悲しい。しかしその物悲しい気持ちの中で最近発見したこととして、その作業をすると1冊の本の上部に、10枚ほど付箋の先っぽが連なるわけだが、その状態になった本を10冊くらい重ね、その言わば付箋の草原なるものに、撫でるように掌を滑らせると、これまであまり味わったことのない快感が得られる、というのがある。付箋は別に特定していないため、いろいろな厚みや幅のものがあり、そもそもページからはみ出している長さもまちまちなので、それらが絶妙の感触を生み出すのだろうと思う。そろそろ迎えるレーベル100巻到達の暁には、100冊でそれをやってみたい。そうしたら1冊の厚みが1,4cmくらいだから、100冊だと140cmで、140cmってあれだな、なんかあれだな、と思う。わくわく。