2007.9.22

 明け方に恋人に起こされ、友人である妊婦の出産を知る。めでたい。
 予定日がたしか1週間くらい前で、一向に産まれたという報告がなかったので、2日前なんかにはひそかに(同じ誕生日になったらどうしよっかなー)などとドキドキしていたのだった。
 結果的には2日ずれてしまったわけだが、一緒に誕生日会をするには十分に近い日付だと言えるだろう。ちなみにふたりとも同じくイノシシ年のをとめ座である。彼女(事前から女の子だという話だったが、やっぱり女の子だったそうだ)と破皮狼おじさまの間には、切っても切れぬなにかありそうだと思う。そのうちその子にも会いたいし、それになにより夫から出産時の話を聞きたい。分娩の風景をドキュメンタリー風に撮影するという例の話は本当に実行したのだろうか。気になる。ちなみに僕だったら絶っっっっ対に分娩室になんか入らない。断言できる。泣いて頼まれても嫌だ。
 夢うつつで出産の報告を聞き、また寝、起きて午前中には新居の仲介業者のもとへ再び赴き、部屋の本契約を行なう。25日以降に鍵を受け取り、30日に引越し。近い。と言うかあとちょうど1週間か。あっという間だな。
 午後からは労働。
 その労働中に、会社の同僚と飲んでいた恋人から電話が掛かってくる。
 出ると彼女は酔っていて、泣きながら「ここがどこか分からない」などとのたまう。一瞬で頭に血が昇り、「はあ!?」となった。「とにかく水を飲んでとっとと電車に乗れ!」と指示して切る。
 帰宅すると見事に酔っ払った彼女が、飲み会出発前に中途半端に行なっていたのだろう引越し作業により見事に散らかった部屋の中で、ぶっ倒れていた。
 どれほど飲んだのか訊ねると「そんなに飲んでない」と答えるので、具体的になにを飲んだのかと訊くと、「生ビールの中ジョッキを2杯のあとは日本酒へ……」などと言う。飲んでるじゃん。
 あろうことか吐きさえしたらしい。それもトイレではなく駅のホームで。最悪だ。僕だってそんなこと20代になって以降はしていないと思う。
 恋人はきっと今日の日記で、友人が子どもを産んだ話を情感たっぷりに書くのだろうが、決して忘れてはならないのは彼女は本日、駅のホームでゲロを吐いたという事実である。本当に。
 とりあえず夫妻は祝福したい。おめでとうございます。