書店にて「FUDGE」と「JILLE」と「pj」を買う。買う、と言うか僕は一体なにを買ってるんだろう。
「FUDGE」なんかこれまで自分とは完全に無関係の雑誌だと思っていたが、読んでみたら意外と興味深かった。女性誌ってどれも割とそんな感じだ。完全に一生読めない女性誌なんて、きっと「CanCam」とか「JJ」とかだけなんだろうと思う。
「JILLE」も、スナップなんて一体なんの意味があるのかとこれまで思っていたが、現実的な着こなしを見る上では「non-no」のようなモデルのそれよりもよほど有益なのかもしれないと思い至った。僕にとってどう有益なのかは自分でもさっぱり分からないけれど。
「pj」は完全に鑑賞用として買う。それで眺めてみたところ、まあそれなりによかったのだが、どうにもやはりモデルが現実離れしている点が気にかかる。なんかみんな岩堀とか道端っぽい。ぜんぜんそそられない。きっと生々しくなりすぎないようにということなのだろうが、そのせいでせっかくの商品が購買という現実行為から乖離するのだとしたら、それはカタログとしてあまりにも大きすぎる欠陥であると思う。
そこでこの話の流れとして提案したいのが、スナップ的なランジェリー雑誌の創刊である。
要するに実際の街の女の子が着用している、そのリアルな下着写真が載っている雑誌だ。誌面の作り方はまったく一緒。お願いして脱いでもらって撮影するのだ。これは非常にいいアイディアだと思う。それなのに「JILLE」と「pj」を合体させた結果として、結論が非常に「週刊大衆」とか「週刊実話」めいているのは一体どうしたことか。不思議。