2007.6.24

 ところで今回の実家ゆきの目的のメインは、祖母から端切れとボタンを頂戴することである。「さいきん手芸に凝ってるんだよ」と話し、昨日作ったばかりのヒット君を見せびらかす。
 今回は2体目と同じく白フェルトだが、ボタンは木製で顔の刺繍も茶色の糸を使用。さらに注目すべきは頭のチェーン部分で、これまでの糸のそれではなく、これは鞄とかに付けるにはいちど本体をその輪っかに通す必要があるわけだが、試したことないもののそれはヒット君の大きさからかなり難しそうで、なので実を言うとキーホルダーとしての機能は破綻しており、頭の中にははじめから今回から使用した、玉の両端のひとつずつを金具に嵌める方式のものがあったのだが、しかしながらこのチェーンが店で探そうとすると意外になく、しょうがないので前者の使い勝手の悪いそれで済ませていたのだが、先日バッヂを作ろうとバッヂキットボックスを見たら、なんとそこに正に欲していたチェーンが無造作に放り投げられており、そう言えばニューカンバッヂグースーパーを買うと、安全ピンの付いたバッヂ仕様とチェーンの付いたキーホルダー仕様のパーツが付いてくるんだった、そしてバッヂをキーホルダーなんかにしないからチェーンばかりが余っているのだった、と思い至り、探し物は意外と身近にあるのだなあと感動し、今回の最新作からそのような方式となったのだった。頭頂部にはタグ的な布(じょっこのスカートのようなチェック地)を縫い付けていて、そこに通してあるのだ。これで鞄などにも極めて提げやすくなったのだった。実際に僕は実家までの道程では、帽子にはヒット君バッヂ、鞄にはそれをぶら提げて歩いた。
 これを見た祖母はその仕上がりに大いに感心、姉はくれと言ってさっそく携帯電話のストラップにしたのだった。友人も家族も実にいい反応をしてくれることだ。僕がなにか作っていちばん冷めた反応をするのはやはり恋人だと再確認する。