2005.8.17

 島根は、とにかく自然に驚かされた。きっと間違いなく良い所しか見ていないのだけど、それでもとても良い所なんじゃないかと思った。まあ田舎には田舎の悪い部分、不便さなどがあるのは間違いないけれど。
 しかし島根の自然に感激すればするほど哀しい事実もあって、どうやらそれら自然、草木が原因だと思われるのだが、アレルギー性鼻炎の僕は滞在中、ぱぴこさんやお母さんが心配するほどに、くしゃみが止まらなかったのである。ずっと連発し、鼻をぐしゅぐしゅしていた。なんて悲劇的なことだろう。こんなにも自然を賛美しているのに。
 この現象について感じたのは、都会って自然を殺した犯人たちの住む場所なのかもしれない、ということだ。そして犯人がいまさら被害者家族と仲良くしようとしたところで、そうすぐに受け入れてもらえるはずがないのだ、と。ちなみにぱぴこさんはこちらに帰って来てから、肌が日に日につやつやになっていっていた。
 ……なんだかいろいろ考えさせられた島根旅行だったな。
 ぱぴこさんに見送られて改札を通る。名残惜しい。
 今回はふられてしまったけれど、しかし島根のことは気に入った。いい面だけ見せ付けられ、攻撃されるばかりという、あまりに一方的な片思いだけれども。でもまた遠くないうちにふたたびアタックしてみようと思った。