なによりブームに便乗してたくさんの企業から発売されているのが怪しいと思う。
鎌倉とか室町とかの時代に飢饉になり、人肉までをも食べたという餓鬼の話を、現代人の僕らはまるで現実味もなく、なんとなくの悲惨な気持ちになりながら聴いたりするわけだが、貧困に苦しむ人を救うことを建前にして私利を追求しようとするその行ないもまた、十分すぎるほどに餓鬼道であると思う。あまりに倫理観がなさすぎる。
もはや「嫌い」という次元を越えて、ラバーバンドが正義のように扱われている記述や場面を目にすると、哀しい気持ちになりさえする。人はここまで堕ちるのか、という風に思う。