2008.11.4

 今日付けのファルマンの日記がよかった。
 ファルマンは、書かれないまま放置されたブログに心を痛めていて、ネットに浮遊するそれを、私が育てるなり眠らせるなりしたい、と嘆いていたのだった。
 なんだかそれは物語のモチーフになりそうだと思う。
 つまり彼女のやろうとしていることは、ブログ祈祷師とでも言うような、ネット世界に漂う幽霊ブログを、成仏させる活動ということだろう。なにしろ舞台がネット世界という、それそのものが人間の業で作られた世界であるから、それは現実の祈祷師よりもはるかに、人間の業の深い所に到達するのではないか。だって外部的要因はないのだ。とにかく人の精神世界にその原因は終始して、幽霊ブログはネット世界を浮遊している。それを見つけ、眺め、理解し、てなづけ、供養する、ブログ祈祷師、ファルマンぱぴこ。来春映画化。