2008.4.16

 最近ひどく衝撃を受けた知識として、「現実の女子中高生のスカートの下はそのままショーツではない、短パンとかを履いているのだ」というのがある。なにかの折にファルマンから聞いた。エイプリルフールとかでは決してなく。
 でもなんとなくそんな気はしていた。あの膝上20センチくらいの、ほとんど尻だろうという部分まで太ももをさらけ出している少女の、その3センチ先が、外気に晒されるままのショーツということは、もしかしたらありえないんじゃないか、現実ってそれほどまでに素敵すぎるわけではないんじゃないか、と疑う気持ちはたしかにあった。でも「I's」とか「ToLOVEる」とかギャルゲーとか見ると、やっぱり女の子たちのスカートの下はそのままショーツなので、そこらへんでなんとか全否定はされないまま生きていた。
 でも実際はやっぱり履いているのらしい。突風が吹いても、交際もしてないそんじょそこらの男には、ティーンのショーツってやっぱり公開されないものなのらしい。書いていて、そりゃそうだよな、そんなうまい話ないよな、と納得する自分がいる。
 そしてこの話の流れで生きる希望を失い、萎れてしまわないのが僕の長所だ。
 僕は思った。じゃあ僕は逆にその現実の、「I's」とかには描かれないその短パンのことを、慈しもうじゃないかと。ショーツが見えないことを憤るのではなく、むしろそれを尊ぼうと。
 そこで手始めに、その防御用に履かれる短パンというものに、勝手に名称をつけることにした。まだ一般的な呼び名はないようなので、まず名前を付けなければ、尊ぶもなにも関係性が築けない。そこで考えた。ブルマー夫人に負けないくらいのネーミングを求め。
 そして思いついたのが「ボニータ」というものだ。
 スペイン語で美しいとかいう意味らしいのだがそれはまるで意識していなくって、本屋で少女マンガ雑誌を眺めて決定した。つまり「ミステリーボニータ」から取った。
 なかなかいいと思う。なんかそれっぽいだろう。
 そしてこの「ボニータ」、学年題は高1ということでそのうち歳時記に登場すると思う。
 勝手に名前をつけ、学年題にし、僕は歌にまで詠むことだろう。ティッシュ箱でおもちゃを作り出すワクワクさんよりも、僕のほうがよっぽどワックワック兄さんであると思う。