2005.5.6

 だって本当に分からないのだ。
 そんな深読みしてやっと意味が分かるような文章を、どうして高尚なもののように尊ばなければいけないのか。そんなの作者の怠慢じゃないのか。なんかのメタファーなのならば、そのことをもっと分かりやすく書くべきだ。
 詩ってなんだか、明瞭に表せばいいものに、わざわざモヤを掛けて、ごまかしてきれいに見せているだけだと思う。こんなもん映像技術としたら、あまりにも陳腐でくだらない手法だろうと思う。
 なんでこんなごまかしの文章があんなに尊ばれるのだろうか。
 詩って、それっぽく書くだけで散文よりも価値的に一段上のもののように捉えられて、本当にもうマジでずるいと思う。科学書とか読めばいくらでも載っているような世界の法則が、あの独特のモヤが掛けられた世界に置かれると「私ここがすごく好き。すごく心に響く」とか言われるのだ。ずるいと思う。詩情なんてもの、ペテンにしか感じられない。だからなんだよ、言いたいことをはっきりと具体的に言えよ、と思う。